妊娠・出産は一大イベント、だからこそ影響も大きい

男性にとってもパートナーの妊娠・出産は大きな出来事ですが、実際に我が身に子供を宿し、この世界に産み出していく女性にとってのインパクトとは比べものになりません。つわりや陣痛、出産時の痛みや大きな不安などを乗り越え、我が子を手にした瞬間の喜びや幸せは言葉では表現できないものでしょう。
一方で、妊娠・出産の影響を無視することはできません。一人の命を自分の身体の中に宿すのですから、この時期の女性は心身ともに目まぐるしく変化します。そして、その影響の一つが抜け毛です。女性にとっての抜け毛は、男性にとってのそれよりもさらに気になるものではないでしょうか。
今回は、「なぜ産後に抜け毛が増えてしまうのか」について、説明していきます。

 

発毛のメカニズムってどうなっているの?

産後の抜け毛の原因の前に、まずは発毛のメカニズムについて確認していきましょう。
頭皮の中には、髪の元となる毛乳頭とその周りにある毛母細胞というものがあります。毛乳頭は司令塔のようなもので、毛母細胞に対して発毛の指令を送ります。毛母細胞はこの指令を受けると、細胞分裂を行います。この細胞分裂を繰り返すことで、毛母細胞は髪を作り出し、成長させていきます。
しかし、毛母細胞は永遠に細胞分裂を繰り返すことはできません。発毛を行う成長期と脱毛となる寿命のサイクルが決まっており、健康な髪はこのサイクルを経て寿命を迎えると自然に抜け落ちていきます。
このサイクルが乱れることで、髪の成長期が短くなり、抜け毛の量が増えていってしまうのです。

 

気になる抜け毛の原因は?

産後の抜け毛の原因は3つあります。1つ目は「ホルモンバランスの変化」、2つ目は「ストレス」、3つ目は「生活習慣の乱れ」です。それぞれみていきましょう。
まず、1番の原因となるのは「ホルモンバランスの変化」です。妊娠すると、エストロゲンとプロゲステロンというホルモンの分泌量が増加します。これらのホルモンが、胎内で子供を育てるために子宮を大きくしようとしたり、母乳を作る準備をしたりする働きがあるためです。しかし、産後はこれらの働きの必要がなくなるため、エストロゲンやプロゲステロンの分泌量も急激に減少していきます。この急激な変化により、ホルモンバランスが乱れてしまい、ヘアサイクルへ悪影響を及ぼすことになるのです。また、エストロゲンやプロゲステロンには育毛や髪の成長を維持・促進する働きがあるため、これらのホルモンの急激な減少により、直接的にも抜け毛が発生しやすくなります。
次に、「ストレス」です。産後はなれない子育てや妊娠・出産の心身への負荷もあり、いつもよりストレスが溜まるやすくなる時期になります。そして、ストレスが溜まると全体のホルモンバランスや自律神経に乱れが生じてきてしまいます。そのため、頭皮や毛母細胞への栄養補給が十分に行われなくなり、抜け毛が増えてしまうのです。
最後は「生活習慣の乱れ」です。産後はどうしても子育てに追われ、自分の身体へのケアが疎かになりがちな時期になり、睡眠不足、食生活の乱れ、運動不足といったことが多くなってしまいます。このような生活が続くと、血流が悪くなり、頭皮や髪に栄養がいかなくなってしまい、発毛サイクルが悪くなってしまうのです。

 

いかがでしたでしょうか?

以上、「ホルモンバランスの変化」、「ストレス」、「生活習慣の乱れ」といった抜け毛の原因を紹介してきました。「ホルモンバランスの変化」は、産後の一時的なものが多いのであまり深刻になることはないかと思います。また、「ストレス」や「生活習慣の乱れ」を防ぐためにも、子供だけではなく、自分の身体のケアを忘れないようにしましょう。